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なんだろう。適当に点数つけたのはいいけど正直なんかなあ

全体的に、えっ？これで終わり・・・？って出来。

総合の点数が低いのは、重にボリューム不足とオチのせい。
しっかり完結してない投げっぱなしのゲームにいろセカと同じ点数をつけるのはあまりにもいろセカに失礼かなと

とりあえずいつも通り順を追って書いていこうかなと思う。

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絵。

細かい点でおかしいところはたしかにあるかもしれないが、全体的にすばらしい出来だと思う。
あいかわらず笛さんはいい仕事してますね。

背景もしっかり細かいところまで書き込みがしてあっていいんじゃないでしょうか。
世界観も相まって凄くいい雰囲気が出ています。

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システム

特に語ることはない。中の下くらいのシステム。
軽いしスキップは軽快だが設定項目数は少なめかな？

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曲

上にも張ったがOP曲はかなりいい感じ。
ED曲はエロゲソングではなかなかない感じだったが個人的にはよかった。
ゲーム内のBGMも世界観を演出するのに一役かっていていい感じ。
曲の数が少ないのが欠点といえば欠点ですがまあ文句はないです。

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シナリオ

序盤～中盤、共通ルート前まではかなり面白いです。
というか一応終盤も面白いって言えば面白いんですよ。
会話のテンポもいいですし、世界観の構築もうまくいっていますし、いい感じに話に引き込まれます。

まず、テレーゼルート。
このルートはまだそれなりに評判もよく、僕も十分及第点だと思う。
基本的にはしっかり話はまとまっているし、えっ？って思っている間に唐突に終わることもなかった。
長さもまあそれなり・・・に・・・あった・・・かなあ・・・？ほかのルートよりはましだった。
とはいっても・・・やっぱり最後は。。。駆け足気味。最初のほうで仄めかされていた謎や伏線も特に語られることなくあっという間に終わる。

他３人のルート。
これ書くまでもないよね。
ルートっていう形になってるけど、他のルートでかかれなかった複線を（若干ながらも）回収するためとあとHシーンを入れるためだけに存在するといっても過言ではない。
後半駆け足過ぎて、なんでヒロインが主人公を好きになったのかも全くわからない。ブリジットルートはまあそれなりにしっかりしていたかもしれないけれど。
ある程度こっちで謎や伏線を回収してはいるんだけど、まだ回収されていない伏線なんかが結構ある。
このあたりをきっちり回収して、もっと登場人物の謎について深く掘り下げて（特にこのゲームはサブキャラも一癖ふた癖ある感じでせっかくいいキャラしているのにもったいなさ過ぎる。）、もっと丁寧に煮詰めて作れば間違いなく神ゲーになれたと思う。

まあ、何がだめって、時間と金に追われて、"とりあえず適当につじつま合わせて終わらせた"感が凄いあるのが残念すぎる。
フルプライスの商業ゲーなんだからしっかり完結させて出して欲しかった。

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世界観

最高です。
シナリオがアレなのが残念すぎる。どうしてこうなった。

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うん。なんだ？これはあれだ

所謂、未完成ってやつだね。
正確に言うと未完成のゲームを無理やり完成させたらこうなった・・・みたいな感じ。

一番悪いのはきっとメーカーじゃないかと思うんだ。

ただ、序盤の流れと風呂敷を開くところまでは凄い面白いのと、世界観、音楽、絵ともにかなりの高クオリティであることを考慮すれば、今の相場の新品２０００円ならかなり買いだと思う。

価格が大暴落していて、中古なら５００円～１０００円、アマゾンなんかでも新品が２０００円あれば購入できる（現在は１６００円まで下がっているようです）ので、是非買ってプレイしてみるといいでしょう。
ありがたいことに時間も１５時間くらいあれば全ルートしっかり読破できます。
更に、一番駄目な部分は最後である上に、最後がgdgdで残念、というわけではないので最後までダレずに読むことができるのも素敵！

２０００円程度なら買い。フルプライスでこれを買った人はご愁傷様・・・

（あと、エロは一人２回づつ（+アルマが一回）、各シーンCG3枚づつであるが、全く使えない上に短いので期待しないほうがいいです。なくても変わらないレベル）

レビューっぽいもの第五弾。
それなりの長さになるかも。
全ルートクリア。

カントク絵が最高でした。絵が好きならマストバイ。キャラは全員ものすごくかわいいです。
音楽もかなりよかった。特にED曲のカラフルDiaryが最高です。
個人的には夏ノ雨より好きだわ。でもシナリオはありがち。
たぶん前作と比較しつつ書いてく。

Graphic	90
System	80
music	90
Story	80
World	70
総合	85

今回から評価を"☆"から点数に変更。
新方式に従って過去のレビューの点数も書き直し。

ネタバレ結構含。続きは追記。




このYourDiaryのレビューは"かなり"贔屓目なレビューになってると思われます。
だから"参考程度"に留めておいてくだしあ。
"個人的には"夏ノ雨より楽しめましたし、ありがちながら高クオリティの萌えゲーに仕上がっていたと思います。
まあ単純にキャラがツボにはまったのと絵がカントク単独だったから俺得！っていうのが大きいんですが。
ですがまあ世間の評価は当然夏ノ雨よりはクオリティは落ちる、って感じみたいですね。
たしかにあれはよくできた名作だったのにくらべてこっちはありがちな良作レベルになってるしなぁ・・・


・ルート構成

普通のADVと同じで、途中で各ルートに分岐。
ゆあ、紗雪、夕陽、かなでの４ルート。
ルートロックなどはなし。オプションからルートガイドをONにすると推奨選択肢が見られるので困ったときはONにしてプレイするといいかも。

推奨クリア順は、
夕陽andかなで（順番はどちらでもいい） → 紗雪 → ゆあ

とくにゆあルートは紗雪ルートの後にやったほうがいい。
でないと紗雪先輩がただの百合だよ・・・

絵

絵師はカントク単独。

カントク信者の俺としては最高だったね！
もう画集としてだけでも１万の価値があった。

背景に関して。一部イベントCGとかの背景などで作画崩壊が見られるのが残念。
それ以外は素晴らしいと思う。
立ち絵も質量共に素晴らしい出来。

イベントCG枚数
ゆあ：25(内HCG12)
紗雪：24(内HCG12)
夕陽：24(内HCG12)
かなで：23(内HCG12)
その他：5
SD：12

システム

ワイド画面。
設定項目は普通。ただし、別に"エンジン設定"項目があって、最適化設定などはこっちでいじれる。

システムボイスが全員分用意されていて、かなり長めのボイスが設定されている。
立ち絵、SD鑑賞はイベントCGの一部として実装。背景鑑賞はなし。
CG鑑賞には差分などをプレビューできる機能あり。ただしあんまり役にはたたない。イベントCGは１段階のみ拡大可

バックログ機能は、一番最初まで遡れる。
"指定した箇所に戻る機能"はなし。
キャラクターはよく動く。


シナリオ

各ルートの山場は前作の夏ノ雨と比べても少なめで平坦な印象。
前作より泣けるシーンはかなり増えているが展開はありがちなのである程度予想できる。
全体的に日常シーンがかなり面白いので、最後まで普通に読めると思う。
体験版のノリが共通ルート最後まで続いて、個別ルートに入ると若干シリアスが入ってくる。体験版をやって"合わないな"と思ったら回避推奨。
前作のDQN主人公とは打って変わって今回の主人公は超イケメン。まじ全俺が惨め。
キザったらしくて不快だとかいう感想もあるようだけど、個人的にはかなり好感を持てる主人公だった。
ラブコメとかでありがちな超絶鈍感主人公だけど、ただ単に鈍感なんじゃなくて夕陽の気持ちにわざと気づかないふりをしていることも、それをちゃんと自覚しているのもめずらしいタイプだと思う。
ちなみに、夕陽とかなでの主人公への好感度が開始時点でほぼMAX。
"共通が夕陽ルート"とか言われるレベル。共通ルートで一緒にお風呂とか、夜中に布団に入り込んできたりだとか、主人公の"告白するなら俺からする宣言"とか。あの流れで他のヒロインルートに行くとか夕陽不憫すぎて泣ける。

シナリオの出来的には、紗雪≧ゆあ＞＞【壁】＞＞夕陽＞かなで。
かなりシナリオの出来の差は激しい。
とりあえず順を追って書いてく。

一番平坦だったのは"かなでルート"
ルートに入ったとたん、今まで響には"理性の塊"といわれ、香穂や奈月には散々不感症だ鈍感だのと馬鹿にされていた主人公の性格が一変する。もはや別人。さすがの俺もビックリだよ・・・
奈月の策略に見事に嵌って、かなでが好きになっていることに気づいた主人公とかなでは付き合うことに。
共通見た感じいろいろうるさそうだった響はあっさりと二人の交際を認めるので、体験版で懸念していた、やたらと響がキれてつっかかってくるみたいなことはなかった。

夕陽ルートも平坦だけど、一応かなでルートよりは見せ場がある。
主人公がイケメンすぎて死にたくなった
あと夕陽が超健気。健気すぎて萌え死ぬ。

紗雪先輩ルートは、序盤部分でも匂わせていた、先輩とゆあの関係なんかを中心に。
紗雪先輩がなんであんなにゆあLoveなのかがわかります。
あと、主人公と付き合いだしたとたんに先輩のキャラが変わる。
紗雪先輩主人公に依存しすぎでヤバい。主人公と同学年になるために留年する！とか言い出す始末。
結果が完全にHappyEndじゃなかったのが残念かな。でもきれいな終わり方だったと思う。
このルートのアフターを是非ファンディスクで見たい。CUBEさんマジ頼みます！

ゆあルートはともかくゆあがかわいかった。
一応トゥルーらしく、一番メインになる物語だと思う。
ゆあや美鈴さんの正体なんかもわかる。
自分がロリコンだと自覚して自爆する主人公マジワロス。
最後はハッピーエンド。若干ご都合主義を感じないでもないけど。
紗雪先輩のゆあLoveオーラが凄まじい。一歩間違えれば百合。
紗雪ルートをやって、その理由を知っていないとただの変態にしか見えない。


音楽

かなりいい感じ。
数はそんなに多くないけど、過去の回想のシーンの曲やシリアスなシーンの曲の出来がよかった。
オープニングは一番上に張ったとおり。
エンディング曲が個人的にはものすごくツボ。
全体的にゆったりとした曲が多め。


世界観

ゆったりとした世界観で特筆すべき点はとくに見当たりません。


エロ

今回かなり頑張ってる印象を受けたエロ関連。
カントク絵は萌え絵だから抜けないだとか、女ライターの書いたエロシーンはちょっと・・・とかそういう主観的な意見は知りませんが、全体的にかなりボリュームがありました。
ただしアブノーマルなエロはまったくないです。
回想枠は各４回づつですが、そのうちの（ゆあ、紗雪、かなで→３回）（夕陽→２回）は"２回戦"まであってかなり尺が長めです。
CGも各シーン"平均"で3枚づつ用意されていて、今作ではかなり力が入っていました。
キスしたりとかイチャイチャしてるのが好きならかなりお勧めです。
ただし、最近のゲームにしては珍しく、"中/外"選択がありません。
基本、夕陽とかなでは外多め、紗雪とゆあはたしか全部中です。何の話かは察せ

とか書いててわりと真剣に死にたくなってきたんでエロの話はここら辺でやめます。

そのほか。

買う前に体験版は絶対やっておくべきだと思います。

話が単調でつまらないだとか、香穂（又は特定のキャラ）のキャラが不快だとか、主人公がウザいだとか、好きなキャラがいないだとかそういうことを感じたらなら絶対買わない方がいい。
最後まで同じような感じですし完全にキャラ萌えゲーなので好きなキャラがいないとキツいです。

あと女性ライターなのもあって、かなり好みが分かれると思います。

悪いことは言わないからマジで買う前に体験版やっとけ
夏ノ雨がよかったから・・・とメーカー買いすると痛い目見るよマジで。
そのせいでエロスケのスコアがかなり悲惨なことに！前作と比べるなよ！というか見えてる地雷は回避しろよお前ら！
キャラ不快だとか掛け合いがワンパターンだとかシナリオの起伏が微妙だとか全部体験版やればわかるだろ！
逆に体験版が楽しめたなら製品版も絶対楽しめます。安心して買っていいと思います。

あと予約特典のピロートークCD、あれはいいものだ。

ボリュームは、事前情報どおり、共通７時間、個別各６～７時間でそこそこ長めかと。
好きなキャラ順はかなで≧ゆあ＞夕陽≧紗雪。全キャラかなりかわいいので比べるのは難しいわ・・・

よく出来たキャラゲー

本当にこの言葉が当てはまると思う。

テキストの質は（最近残念なのばっかりやってきたせいかもしれないが）かなり高かったと思う。

まあいつもどおり書いていく。

ルート構成。

何のことはありません。選択肢で途中分岐する普通～のエロゲです。
BADあり。おそらく１箇所。

絵。
兼清みわ、カントク

複数絵師です。おそらく先生と理香子が兼清みわで翠とひな姉がカントク・・・かなぁ・・・見た感じそんな感じ。俺の目に狂いがなければ。
まあ全体的にすばらしいと思います。
というかまぁ半分絵買いですしねぇ・・・
信者の俺がどうこういっても参考にならないのでやめます。
背景などは全部及第点レベル。というかまあぶっちゃけ普通。

システム。

普通。
まあちょっと古いけどそれはゲーム自体が古いせいだから減点にはならない。
本当に普通。

シナリオ

各ルート、よく出来ていたと思いますが、よく言えば王道、悪く言えばありきたり。
なので、続きは簡単に読めます。ああ、こうなるだろうなー的な。
ただしテキストが凄くうまいです。ヒロインが主人公を好きになるまでの過程とかもしっかり書いてあるのはよかったかな。

理香子√と翠√、ひなこ√の最初のHがちょっと急すぎるというか、早すぎる（完全に恋仲になる前）のがなんだかなぁって感じですが、その後の展開なども含めて考えればそれでよかったのかもしれない。
あとは主人公が（悪い意味で）スポーツ少年なのが・・・もうちょっと考えて行動しろよ・・・これじゃただのDQNだよ・・・ってシーンがいくつか。

それ以外はとくに減点すべきところはみつからなかった。

凄くいいな、と思ったのは、エンディング後のエピローグ。
それまでは主人公視点で描かれていたのが、エピローグだけはヒロインの語りになる。
結構長めにしっかりと書かれていて、これのおかげでゲームクリア後の後味が物凄くよくなっていると思う。

お話として一番面白かったのは理香子√。
展開が予想通りだけど安心してプレイできたし、このゲームのコンセプトである、"別れる辛さ"についてしっかり描かれていたのはよかった。
後は、最初は仲が悪かった主人公の家族と理香子の仲がだんだん改善されていく展開は読んでてとても心地よかった。

その次は翠√。
熱い話だった。本当の青春ってこんなんなんだなぁ。と思うと死にたくなるね！
典型的なスポコンなストーリーな気がするけど気にしない。
翠との距離感や、翠が主人公を好きになった理由、翠の過去の話など、しっかり描かれていて、大事なところは抑えてあるなあと。

先生√はあれやね。
ずっとねねちゃんのターン。
ねねちゃんが始終めっちゃいい子。
話自体はとくに語ることはありませんが、この√だけエピローグの語りがヒロインではなくねねだったのも、主人公と先生とねねの３人でちゃんとした家族みたいになれたんだなということを印象付ける意味でよかったと思う。

最後ひな姉ルート。
一番残念なルートだったかなぁ。
いちゃラブルートとしては良かったと思う。
一志（主人公の親友）が漢すぎる。


音楽

OPテーマ、EDテーマが凄いいい曲だった。
この曲を聴くたびに死にたくなるね！

世界観

ファンタジーやSFなどは一切ありません。
ぶっ飛んだ学園の設定などもありません。
完全に現代の一般的な学園を舞台にした正統派の学園モノだと思います。
変な設定の学校とか、ファンタジーとかSFとか・・・そういう方向に逃げずにしっかりと書かれているのはとても好印象。

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とても面白かった。
"青春"という２文字がとても似合う爽やかな作品だったと思う。
全体的にテキストの質も高く、読んでてだれるようなことはなかった。
長さも絶妙な長さに設定してあった。長すぎず短すぎず。


というわけで最後に一言。

死 に た い 。

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ストーリーは以下の公式サイトを見てください。

http://august-soft.com/eustia/story.html

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さて、まずルート構成から。
一本道です。各章の終盤に各ヒロインENDへと分岐します。
なんちゃら編とかは勝手に俺が書いただけで公式の設定ではないですから注意
１章はティアとの出会いなど、物語の序章。体験版はこの部分でした。
２章は黒羽編。フィオネシナリオです。物語の終盤に選択肢があり、そこで共通ルートを進むかフィオネENDを見るか分岐します。
３章は風錆編。エリスシナリオです。これも終盤の選択肢で共通を進むかエリスENDか分岐します。
４章は聖女編。聖女イレーヌシナリオです。中盤で共通と聖女イレーヌ（本名コレット）ENDと分岐、終盤でラヴィリアENDと分岐します。
５章は王城編。リシアシナリオ。これも終盤でリシアENDと分岐します。
６章がトゥルーエンドでユースティアシナリオ。

各章がそれなりの長さがあり、合計すると結構なボリュームになると思います。

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・絵
安定のべっかんこうです。
判子絵といわれるべっかん絵ですが、今作もまあいつものべっかんこうさんなのでキャラクターの絵が好きになるかはべっかんこう絵が好きか否かで分かれるんじゃないでしょうか。
俺は別に嫌いでも好きでもない。でもどっちかというと好き・・・なほうなのかなあ・・・
まあともかく、イベントCGも安定したクオリティです。

そして背景が素晴らしいです。
ファンタジーな世界観を見事に表現できていると思います。
牢獄（簡単にいえばスラム街と娼館街）と下層（いわゆる下町）、上層（所謂山の手）、聖堂、王城の書き分けもしっかりできていますし、細かいところまでしっかり書き込んであります。

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システム

かゆいところに手が届く。マウスジェスチャは素晴らしい。
キーバインドも設定できますし、必要な設定項目は一通りそろっています。
雨のシーンではきちんと雨が降りますし、地震のシーンではきちんと画面が揺れます。
カイムの回想シーンのノイズののり方などもよくできています。
さらに大崩落のシーンでは牢獄が崩落していく演出が入ったり、かなり手が込んでいる印象です。
満点をあげても良い出来ですが、結構重めなのと（まあメインPCでは超余裕ですが）、環境によるバグが結構あること、AQUAのシナリオプレーヤーでも星４つだったのでその辺を考慮して今回も星４つで。

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音楽
素晴らしかったです。
シーンによる音楽の使い分けもうまいですし、ボーカル曲もなんと４曲用意されています。
オープニングテーマのアスフォデルスは素晴らしいですし、挿入歌（６章の始めに流れます）もよかったです。
各エンドの曲、トゥルーの曲とこれだけのクオリティの曲を４曲も準備してあるのは流石八月。金持ちすなぁ。
ちなみに、曲が切り替わる場面で右上に曲名が表示されるシステムはとても素晴らしい。

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シナリオ

世界観の説明と、ティアの境遇、主人公たちの関係など、まったく説明くさくなく、AQUAやいろセカと比べてライターの質の違いを感じました。
まあもちろんいろセカのような複雑～な世界観はたしかに説明しずらいから仕方ない部分もあるんだろうけど・・・
でもユースティアはつかみもしっかりしていて、最初からこの世界観に引き込まれます。
テンポもよく、キャラクターもしっかり立っていて安定したクオリティだと思います。

先に欠点を述べます。

・分岐後が致命的に短い
リシアルートはそれなりに長いですが、そのほかのヒロインのルートは完全にオマケ、基本的にヒロインと主人公がどうなったか・・・という話と、Hシーンのみとなります。ですので、キャラ萌えゲーを期待して買った人はえらい目にあいます。
たぶん全ヒロインの中で一番いい境遇なのがリシアですので、リシアファンの方は喜んでいいと思います。

・ユースティアEND(トゥルーエンド)が"半BADEND"で後味最悪
おそらくこれでレビュースコアが平均して５点以上は下がってるんではないでしょうか。
そもそも、オーガストという会社にBADは求められていません。
"安心安全のオーガスト"とか言われるくらい安定したメーカーだったのに！
ネタバレしてしまうと、ティアちゃんマジ天使。神様になって主人公たちを見守っているよ！ENDです。
どっかで見た気がしますがきっと気のせいでしょう。

更に欝を加速させるのが、おまけシーンのHシーン。ティアといつまでも幸せな生活を送る主人公が描かれます。
ただし夢オチです。

・エロシーンの半分以上はオマケ。しかも"if"
エロシーンは、１キャラに４つづつという大ボリューム。"どっかのメーカー"に爪の垢を煎じて飲ませたいですね。
ただし、基本的にメインシナリオ中で語られるのは２シーンです。
残りの２つのシーンは、おまけシナリオで読めるおまけシーン。更に物によってはメインシナリオとは別の"if"の物語です。
ちなみにティアだけは、メインルートでのHは１回だけ、残り３シーンがおまけシナリオです。
しかも基本的に話とはかかわりがあまりないので、エロシーンだけとっぱらえば簡単にコンシューマに移植できる素敵仕様となっております。ただしこれ移植してもCERO Zになりそうなのであんまり意味ない気が・・・

・ティアシナリオにはいってからの主人公がうざい
今までのイケメンっぷりはどこへいったのかというくらい悩みまくります。
まあでも僕は別にこれはこれでありだと思ったのでそんなに悪い点だとは思いませんでしたが。

悪い点はこのくらいかな。

基本的に複線は回収していますし、リシアシナリオはとてもよかった。
心理描写もしっかりしていてそれでもって説明くさくなく、テンポもいいですしサクサク読めます。
サブキャラも魅力的です。特に不触金鎖の面々がかなりいいキャラしてます。
ティアシナリオ以外は主人公はイケメン。凄くしっかりしていて頼りがいがあります。
というわけで星４つです。
AQUA、いろセカと日常シーンが残念なゲームをやってきたのでこのクオリティには安心します。

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世界観

典型的なファンタジーみたいな感じの世界観ですが、設定がしっかり練りこまれている感じがして好感が持てます。
絵の雰囲気やシステム面での演出もうまくいっています。
トゥルーエンドとの関わりもしっかりあってよかったと思います。

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というわけで、かなり面白かった。
でも読んでるとこのレビューはちょっと褒めすぎな気がする。
とはいっても、これはやらないと損だと思います。
八月アンチには、"いつもの八月"といわれ、八月信者には"地雷認定"されちゃった悲しいゲームですが、完成度はピカイチです。



でもティアルートは許さない

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OPムービー、オープニングテーマ"アレセイア"

ストーリーは以下の公式サイトを見てください。
http://www.favo.co.jp/soft/product/world/story.htm

ネタバレを書くべきか書かないべきか非常に悩みましたが、やっぱり書くのはやめておきます。
・・・とか書いたけど、全部書き終わったら余裕でネタバレいっぱいあります。
いろセカを読む可能性があったらここより下を読むのはやめておいたほうがいいです。

とりあえずなにから書こうか。
絵のお話からしようかな。

絵

まず原画ですが、３人いるみたいです。
真紅、加奈、澪が司田カズヒロ（フェイバリットのメイン原画）さん、鏡がなつめえりさん、つかさがGTさんです。
全員素晴らしい絵ですし、一部作画崩壊しかかってるのがないわけでもないですけれど、全体的に完成度は高いです。
絵師が違うといっても、プレイ中に違和感を感じることはありませんでした。
立ち絵差分はかなり豊富だと思います。服装の差分は少ないんですが、表情の差分がいっぱいあってよかった。
塗りがかなり独特で賛否両論だと思いますが僕は好きです。特に背景は。
ただ、システム的に背景がかなりぼやけて見えるので、嫌な人は設定から"背景のオートフォーカス"をOFFにすればいいと思います。俺はONのままプレイしたけどね。

ルート

ルート構成ですが、プレイするとわかりますが、
メイン（TRUE）である真紅ルートや、加奈、澪ルートは結構長いんですが、鏡ルートとつかさルートは物凄い短いです。とくにつかさルートに関しては、他のルートやTRUEENDとの関わりがほとんどないので、完全におまけだと思います。
構成としては、共通ルートから、加奈、澪、鏡、つかさルートへ分岐して、４人全員クリアした状態でNewgameから始めると強制的に真紅ルートが始まるという形です。

ちなみに、フルコンプ後はシナリオセレクトで好きな章が見られます。


システム

画面サイズは1024×640、16:10ってなんでこんな画面サイズにしたし。
CGモード、回想モード、音楽モード（最初から開放、見たイベントやCGから順次開放されていく）のほかに立ち絵鑑賞モード（オールクリア後開放）もあります。
安定のFAVORITE VIEW POINT SYSTEMでかゆい所にはある程度手が届く仕様。
文句を言うとしたら、立ち絵鑑賞があるのに、なんでそのキャラの立ち絵を全部入れなかったのかとか、背景もちゃんと見たかったとか、そんな感じかな。
システムについてはAQUAが最強すぎて・・・

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それではシナリオごとの感想を。

共通ルート
★★☆☆☆

上の画像を見てもらえればわかると思いますが、共通ルートは１~１２話までです。
たしか５話くらいまでが体験版で配信されていたと思うので、半分は体験版分でした。
１０話まで日常シーンメインで続きますが、基本的にだるいです。
正直共通シーンはあんまり面白くないです。
世界観の解説なんかは眠くなるレベル。
１１話の祟り編は結構面白いんですが、いろいろと突っ込みどころは多いです。
やっぱりライターの力不足なのかなと思います。
AQUAもそんな感じだったなぁ・・・トゥルーは面白いんだけど共通はなんだかなあって感じの。
ユースティアは全体通してよくできていたと思いますがね。
話を戻しましょう。
ともかく、共通だけだったら微妙だったかな。
さて、個別ルートは下から順に

つかさルート
★★☆☆☆

つかさ目当てで買った俺としては非常に悲しいことなんですが、このルートは完全になくてもよかった。
共通ルートよりはずっと面白いですし、つかさかわいいですけど、本編とはまったく関係ない上にめちゃくちゃ短いです。
１時間～２時間あれば終わるんじゃないかな？
回想シーン（Hシーン）は２回。

鏡ルート
★★★☆☆

一応本編にも絡んできます。
鏡の家（敷島家）の話とか、管理人（霧島時雨）との関係とかは。
ただ、加奈ルートで明らかになる、白と敷島蓮也（鏡の兄）、蓮との関係なんかをもうちょっと掘り下げてほしかった。
更にいうなら白さんには幸せになってほしかったなあっていうのはあるんですけど、
蓮也ェ・・・
こちらも回想シーン（Hシーン）は２回。

澪ルート
★★★☆☆

それなりに長いです。
そしてそれなりに面白いです。
澪も表情豊かでかわいい。
鏡がギャルゲーを澪にやらせる話もシュールでよかった。
ただ、全体を通していえるんですが、シリアスな場面で、
お前・・・まさか・・・
↓
冗談でーす＾ｑ＾
↓
・・・・・・
とかマジで気が萎えるんでやめてください。
数回ならいいけど、気のせいだった、冗談だった、夢だった、幻覚だった系のオチは多用するもんじゃないと思うんだ！

あと、BADENDは個人的には好きじゃないよ！
澪ルートはまだ救いがあったし、今後２人がまたちゃんと出会える可能性も残ってるからいいんだけどね・・・
ファンディスクに期待します。
回想シーン（Hシーン）は３回。１人だけ１回多いです。

加奈ルート
★★★★☆

たぶん一番長い。
白さんと蓮の話や、あゆむの話。そして加奈自身の話、胡蝶の話など、世界観についての話が結構出てきます。
白さんの件は完全にBAD ENDですし、ほとんど投げっぱなしでその後も鏡ルートでも語られないのはどうかと思います。
あれだけ長々とやっておいて、結局ほとんど加奈とかかわってないですし。
蓮也（蓮の父、白の恋人）が鏡の兄だったとかいう設定はほとんど意味をなしていない上に、鏡ルートで主人公に呪詛めいた手紙を送ってきた蓮也と、白シナリオでの凄い良い人そうな蓮也が同一人物だなんて信じたくない！
というか鏡ルートで蓮也の評判を無駄に落とした意味はあったのか・・・鏡ルートの完全に蓮也悪者じゃん・・・
加奈自身の話については、何で異世界からこっちのセカイに戻ってきたら本を読まなくてもよくなっちゃったのかとか、なんで自分の命と交換に願いをかなえたあゆむっ"ぽい"のが生きてるのかとか、突っ込みたいところは幾つかあるものの、全体的にはよかったんじゃないかと思います。
回想シーン（Hシーン）は２回。


真紅ルート
★★★★☆

トゥルー。
全ての事実が明かされます。
驚愕の真相。
今までのルートとはなんだったのか。

まあ、個人的な感想をいうなら、わりとなしかな・・・
今まで自分が読んできたお話が主人公の作り話だったとか・・・ないわ・・・
真紅の元いた世界はどうなったのかとか、つまりこれって主人公と真紅は作り物のセカイで一生生きていくんだよな・・・とか、あんまり納得できない。
真紅はかわいかったです。
回想シーン（Hシーン）は１回。
１回はないだろ・・・いくらなんでも１回はない。
前作（星メモ）のメア、夢の１回が許されたのはその他５人のヒロインが最低２回はシーンがあったからだろ・・・
合計１０回・・・ってのはいいんだけど、事前に一番目立ってたヒロインのシーンが１回ってのはさすがに納得しがたい。

シナリオ全体
★★★★☆

納得はできなかったけれど、評価は割れるだろうし、人によっては神作になりえるだろうからこれで。
点数的には75～80点くらい。
回収できていない伏線の数もめちゃくちゃ多いし、投げっぱなしになった部分もかなりある。さらに日常シーンもつまらないから、やっぱり完成度的には星メモよりかなり劣るかなと思いました。
でも考えてたよりはよかった。
買ってよかったレベル、及第点だと思いますよ。
いちゃラブシーンが殆どない上にエロシーンも少ないからキャラゲーだと期待して買った人は大爆死間違いなし。
一応全員かわいかったんだけどね。

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音楽。
全体的に普通にいいレベル。星メモで聞いた気がするような曲が多いのはきっときのせい。

ボーカル曲は３曲。
オープニングテーマの"アレセイア"と、個別ルートエンディングテーマの"君に逢えたから"はいい曲だと思います。
ただ、一番重要な、真紅ルートEDテーマの、サンクチュアリ。
真紅役の声優の澤田なつさんが歌ってるんですが、どう考えても判断ミスだコレ・・・
OPと同じ人が歌うべきだったと思う。正直・・・言っては悪いと思うけど・・・あんまりお上手じゃないです。
いつもミクばっかり聞いてる俺が言うのもなんだと思うけど・・・うん・・・
曲自体はいいと思うけどね・・・

世界観

いろとりどりのセカイ。
っていうだけあってすばらしいと思います。
一応真紅ルートで伏線回収はある程度はできてるし、いいんではないでしょうか。

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全体的にライターの力不足を感じないでもなかったですが、まあ面白かったと思います。
あと１歩かなぁ・・・
個人的には納得できなかったけど人によって評価は変わると思う。
２週目をやりたくなるゲームではあるかな。
あと、どうでもいいけど、真紅以外のメインヒロインと白さんに幼少期の立ち絵やイベント絵がある！
鈴さんは女子高生時代の絵だけど。
スタッフさんがろりセカいいまくってた理由がわかったよ！やったね！

あと一言だけ。



そのうち時間ができたら２週目やり直そう。
まあでも、塗りが気に入らないっていう理由だけでやらないのはもったいないレベルの作品ではあったかな。
人によっては今年一番の名作って言ってる人もいるし、エロスケでは高評価ですし。

*追記

好きなキャラの順番書きそびれた。

プレイ前
つかさ>>加奈>>澪>>真紅>>鏡>>蓮>>白

プレイ後
澪>>つかさ>>真紅>>鏡>>加奈>>白>>蓮