はつゆきからさくらまで、卒業おめでとうレビューっぽいもの第八弾かな?
どのくらいの長さになるかわからん。案の定だが長くなった。
全ルートクリア。
泣きゲー。
全体的に切な過ぎる。精神にくるね。
Graphic | 80 | |
System | 70 | |
music | 90 | |
Story | 90 | |
World | 75 | |
総合 | 90 | |
投稿後数日は点数が若干上下する可能性があるとかないとか。
ネタバレを含む。やる予定があるなら読まないほうがいい。続きは追記。
まじBAD。
全体的にヒロインか主人公が消えちゃう系のENDが多めで暗い。
TRUEルートだけでなく個別ルートも泣ける。
とりあえず順を追って書いていく。
絵
桜と希がほんたにかなえ
綾とシロクマがとらのすけ
夜がちまろ
他サブ原画が有末つかさと小桜りょう
の複数原画。
キャラは全員かわいかった。作画が結構な割合で安定しないような気もするけど全体的に見ればまあ良かったと思う。
そこまで違和感を感じるようなこともなかったし複数原画に関する不満はない。
システム
必要最低限。
オプションの項目はかなり少ない。
既読スキップ(OFF固定)など必要な項目もなかったりする。
キャラ別音量設定とかよりまず先にすることがあるだろうと。
もちろんバックログからのシーンジャンプも不可。立ち絵鑑賞、背景鑑賞などもナシ。
EXTRAは回想、CG、音楽の3つだが音楽はイマイチ使いにくい。
右クリックはメニュー画面が開くので、右クリックでウィンドウ除去に慣れた自分としては不便だった。
演出に関しては、ムービーを使った演出が凄く映えている。
ムービーや曲の使い方が凄くうまいなと感じた。
演出点もSystemの項目に入れているので演出点で20点プラス。
システム単体なら時代遅れ。一応画面はワイド(1280×720)
ルート構成
最初にプロローグがある。
1週目は桜BADルート固定。
2週目で綾か夜ルートに行けるようになる。
夜ルート後にシロクマルートが、綾ルート後に希ルート開放。
シロクマルートの後に一人飯、希ルートのあとに恵と直子。両方ルートというよりはおまけ小ネタ。
綾、夜、シロクマ、希の全てのルートをクリアすると桜トゥルールートがタイトルに出現。
トゥルールートの途中で綾BADENDに分岐。
という流れになっているらしい。
よって推奨プレイ順は
桜BAD→綾→夜→シロクマ→希→ネタ→綾BAD→桜トゥルー
となると思う。
個人的には、夜→綾→シロクマ→希→桜TRUE→綾BAD→ネタルート
の順番でプレイしたけど。
シナリオ
凄く良かった。
が、一部説明不足な点もある気がする。
もしかしたら僕が見逃しているだけかもしれない。
あと、トゥルールートの終盤が駆け足すぎる。
テキストは全体を通して凄く面白い。
主人公にかなり癖があるが、個人的には気にならなかった。
とりあえず順を追って書いていく
・桜BADルート
桜BADって書いてるけど実質ラン√みたいな物かもしれないね。
主人公が割り切れずにだらだらと進んだ結果。
一応ランのHシーン(?)が1回あります。
主人公が桜を無視するシーンの桜がかわいすぎて胸が張り裂けそうになった。
・綾ルート
ランと別れてからプロローグまでの空白の2年間(確か)
主人公が綾に対してなにかぎこちない理由が語られる。
正直この展開は予想していなかったので驚いた。
マカロンの件とか、なるほどそういう事情があったのかと。
こういった展開になって、最後に元に戻ってハッピーエンドっていう展開はありがちだけど、戻らずにそのままストーリーが進行していく展開は正直凄く珍しいと思う。
・夜ルート
だばだー。
ナイトメアちゃんのシーンないのかよ!くそっ!なんでや!
まあ冗談は置いておいて、桜を迎えるための準備(反魂香)に巻き込まれてしまった不運な娘なんでしょう。
中盤までは幸せな日常生活のシーン。
問題を放置しっぱなしにしてる辺りに若干不安を感じていたのですが、案の定でしたね。
半分BADではあるものの、後味はそこまで悪くなく、切ない感じがしていいルートでした。
・希ルート
泣いた。
思えば一番ハッピーなエンディングだったのかもしれないね。
卒業という舞台が一番活きていたルートだったと思う。
のぞむんの破壊力は絶大。
読み終わってから凄くほっこりした。
・シロクマルート
えっ・・・ええぇぇー・・・
シロクマが不遇すぎて全俺が同情した。
でもルートとしては良かったと思う。
卒業してもずっと初雪の事を思い続けるシロクマが健気で凄く切ないルートだった。
・桜トゥルールート
主人公の出自や桜との関係なんかがここで明らかになる。
何故桜があんなところ(旧市街)でネム(ウサギ)を探していたのかとか、
桜がかわいい。
物凄くかわいい。
中盤のいちゃいちゃシーンでやられた人は絶対多いはず。
あれはそこそこ長くしっかりしていて良かった。そこでキャラを好きになって最後に泣いてもらおうということなんでしょうが。
後半は涙腺崩壊しました。何回見ても泣けます。
桜がやたら"バニー!"に拘っていた理由とかを知るともうね・・・
そして桜がずっと主人公のことを見守っているシーン。
ここ数年で一番泣いたかもしれない。
後はED→集合写真のシーン→Finの流れが凄く良かった。
EDテーマは反則。
本当なら初雪と桜には幸せになってもらいたかったなぁ。
そこが心残り。
・その他。
一人飯エンドとその他2つ。
なんぞあれ。なんでつけたw
おまけショートストーリーレベル。
でも一人飯エンドはそれなりに面白かった。
テキストが基本的に面白いので、テンポよく読めました。
シナリオは一部抜け落ちていると感じられる部分もあったり、トゥルーの後半は駆け足で進んでしまうのもあり完璧とは言えないのですが、しかしながら全体的な流れはかなり良かったです。
”バニッシュだ”は、ギャグかよwとか寒いわwとかかなり不評なようですがそこまで気になりませんでした。
でもたしかにサクヤのバニッシュはだいぶ棒読みかもしれない。
曲
驚きのボーカル6曲体制。
だばだーでお馴染みfreak of nature : startを含めれば、ですが。
OPテーマのHesitationSnowと、グランドEDのGhost×Graduationが物凄く良かった。
特にEDテーマのGhost×Graduationはシナリオとの相乗効果で聞くだけで涙が出てくる。
メリーゴーランドをぶっ壊せは好きだけど、歌詞がイマイチかもしれない。
BGMも、ここぞ!という場面で話を盛り上げることにうまく貢献していて良かった。
サントラが出たら絶対買いたい。
世界観
ファンタジーというか御伽噺というか。
ストーリーを進めるごとに徐々に明らかになって行く感じがよかった。
そのほか。
最初は、"絵が好み"程度に思っていた作品でしたが、ドラクリとのコラボをきっかけに体験版をやってみてその日のうちに予約しに行きました。
おおむね体験版で想像していた通りかなりの良作だったので満足です。
絶対買うしかない!とは言えないかもしれないですが、体験版をやって興味を持ったら買ってやってみるべきです。
エロは弱い。というか余り使えないと思ったほうがいいと思う。
フィニッシュと同時にフェードアウトすんのやめろアホか。
シロクマとかもう不憫すぎてね・・・
とまあ、いくつか不満はあるものの、かなり面白く、切ないストーリーで楽しんで読めました。
名作といっても問題ないと思います。